7/4日、石川県七尾市の市議会議員産業建設常任委員会の方々が三浦半島食彩ネットワークの活動について、行政視察に来られました。
七尾市は能登半島の中央に位置し、農業や水産業のほか、和倉温泉などといった観光産業も備わっている町です。現在「能登野菜」の取り組みや「いきいき七尾魚」といった取り組みを行っているほか、6次産業化にも取り組んでいます。こうした農産物や海産物が豊かである点は半島の特徴であり、三浦半島と似ています。また太平洋と日本海という環境の違いはあるものの、都市圏への距離や交通インフラなど三浦半島と立地的に似ている点があります。
石川県七尾市議会事務局から、三浦半島食彩ネットワークに行政視察のオファーを頂いたのは、当ネットワークが民間団体でありながら、さまざまな活動や取り組みを行っていて、メディアなどでも紹介されていることに興味を持たれたことが大きな理由ということでした。
今回の行政視察では、まず年間150種類の野菜を栽培し、自らの直売所で販売をしている「高梨農場直売所」をご案内しました。個人で運営されている直売所で、ここまで多くの野菜の種類を手がけているのは珍しいとのことで関心を持たれていました。
そして、場所を三崎水産物地方卸売市場に移して、見学もできる市場の中を案内。同市場内の三崎食堂にて食彩ネットワークと七尾市の市議会議員の方々と懇談会を行いました。
この三崎食堂も視察にはぜひ見ていただきたい場所の1つでした。一般の方が考える「漁港の市場の食堂」というイメージとは大きく異なる三崎食堂のモダンな店内と落ち着いて食事ができる環境は、三浦の観光ポイントとして多くのお客様を集めている理由の一つと言えます。
懇談会のあとは、高梨農園うらり店を紹介しました。高梨農園さんは三浦でも積極的に6次産業に取り組んでいる農家さんであり、直売所を2店運営する他、最近では土産物などを扱う「三浦ストア」という新店もオープンされました。また販売だけではなく三浦大根を使ったドレッシングや、さまざまな三浦野菜を使ったジャムやピクルスなど、加工にも力を入れています。
七尾市の市議会議員の方々も、農業や漁業、商店を営んでいる方々が多く、今回紹介した方々の取り組みには強い関心を持たれていたようでした。
この行政視察で紹介した場所は、食彩ネットワークが企画する観光ツアーのなかでも紹介しているポイントでもあります。「食」は生きるものすべての基本です。生み出される食材のポテンシャルが高ければ、多くの人が関心を持ち、その土地を魅力的にすると三浦半島食彩ネットワークは考えます。
今後も三浦半島食彩ネットワークでは、他の地域の方々とも交流を図り、ともに魅力的な地域作りに取り組んでいきたいと思います。
七尾市Webサイト http://www.city.nanao.lg.jp/
七尾市観光協会Webサイト http://www.nanaoh.net